おっさん社内SEエンジニアの勉強ブログ

勉強記録のブログとなります。

SAA学習-セキュリティと運用-コスト最適化

今回のテーマ:コスト最適化

主要サービスの公式資料

Auto Scaling: aws.amazon.com

リザーブインスタンス docs.aws.amazon.com

AWS Trusted Advisor: aws.amazon.com

Amazon CloudWatch: aws.amazon.com

5つの設計原則と11のベストプラクティス

5つの設計原則と11のベストプラクティスよりコスト最適化のスコープの概略図は以下のようになります。

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Well-Architected FrameworkのCost Optimization:コスト最適化

コスト最適化では、不必要なリソースを削除し、最適な料金選択によりコストを最適化します。
設計事項は以下の項目が挙げられます。

  • 不必要なリソース削減
  • 透明性のある費用割賦
  • マネージド型サービスの利用によるコスト削減
  • 固定の償却コストを変動コストへ変換
  • スケールによるコストメリット
  • データセンターへの投資不要化

コスト最適化の主要サービス

AWSでのコスト最適化の観点は以下のものが挙げられます。

  • 需要と共有の一致
  • コストの高いリソース
  • 支出の認識
  • 継続した最適化

また、コスト最適化の観点とAWSで使用できるサービスの関係図は以下のようになります。

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AWSの課金方式

AWSは利用量に応じて柔軟な価格設定となります。
利用形態の概要は以下のようになります。

  • 従来課金
    従来課金による利用料に応じた価格設定が基本
  • 予約による低価格
    EC2など特定のサービスには、予約による低価※格販売が実施
    リザーブド価格
  • 使用するほど安い
    AWSボリュームディスカウントを受けることができ、使用量や増える程節約可能

AWSの料金改定

他のクライドサービスと競争するため、頻繁に料金改定がされ利用ごとに料金表を確認することが基本となります。

公式サイト

aws.amazon.com

EC2の購入オプション

EC2の購入オプションは、利用形態や利用基幹などに応じて多岐にわたるため、コスト最適な選択をすることが重要となります。
オプションの項目は以下のようになります。

EC2のリザーブインスタンス

EC2のリザーブインスタンスは利用期間を長期指定で利用する形式となります。
リザーブインスタンスの購入オプションとオンデマンドに合わせた概要となります。

項目 スタンダード コンバーティブル
利用期間 1年:40%割引
3年:60%割引
1年:31%割引
3年:54%割引
AZ/インスタンス/ネットワークタイプの変更
インスタンスファミリー/OS/テイナンシー/支払いオプションの変更可否 なし
リザーブインスタンスマートプライスでの販売可否 可能 今後可能

また、リザーブインスタンスやスポットインスタンスを利用するユースケースは以下のようになります。

  • 一定した状態または使用料が予測可能
  • BCPなどキャパシティ予約が可能なアプリケーション

EC2のスポットインスタンス

予備のコンピューティング容量をオンデマンドインスタンスに比べて、最大90%で利用できるEC2インスタンスとなります。
ポイントは以下のようになります。

  • 予備用の入札式で利用するため安価
  • 起動に通常より少し時間が必要
  • 予備用のため途中で削除される可能性あるため、一時的な拡張で利用

EC2の物理対応可能なインスタンス

物理サーバーにインスタンスを起動し制御可能なタイプのインスタンスは以下のものがあります。

  • ハードウェア専用インスタンス

  • Dedicated Host

    • EC2インスタンス容量を完全に専用として利用できるサーバー
    • サーバーにバインドされた既存のソフトウェアライセンスを利用可能
  • ベアメタル

    • アプリケーションは基盤となるサーバーのプロセッサーとメモリーに直接アクセス可能なインスタンス
    • AWSの各種サービスと連携可能なOSが直接仮想のハードウェアにアクセス可能

AWS Organizationsによる一括請求

AWS Organizationsの一括請求で、メンバーアカウント間のリザーブインスタンスを共有化できたり、S3の利用用に応じた課金がお得となります。

Saving Plan

1年~3年の期間に一定の使用量を守ることでコストを削減できます。
ポイントは以下のものがあります。

  • リザーブインスタンスと同様に1年または3年の特定量の処理能力(USD/時間で測定)を使用する契約を結ぶことで適用される割引契約
  • AWSコンピューティング使用料金を最大72%制約
  • Amazon EC2AWS Fargate、AWS Lambdaに適用可能

価格算定ツールを利用

AWS公式ツールを利用し、見積や価格比較を実施します。
公式ツールは以下のものがあります。

ツール 概要
簡易見積りツール 利用するAWSサービスに対する利用料金を見積
TCO計算ツール AWS利用した場合とオンプレ環境やコロケーション環境との価格比較
Pricing Calculrator ビジネスや個人のニーズに沿った個別の予測コスト見積

コストの可視化

CloudWatchのbilling機能により請求額通知を可能とし、Trusted Advisorからアドバイスをもらいます。
Trusted Advisorの他の項目は以下のものがあります。

  • コスト最適化
  • セキュリティ
  • 耐障害性
  • パフォーマンス向上

AWS Budgets

カスタム予算を設定し、コストまたは使用料が予算額や予算量を超えた場合、細かくアラームを設定することが可能です。

Cost Explorer

AWSのコストと使用量の経時的変化を可視化し、カスタムレポートを作成することで、コストと使用料のデータ分析を行います。

AWSのコストと使用状況レポート

AWSのコストと使用状況に関する最も包括的データを提供します。

AWS Cost Categories

自身の組織やプロジェクト構造に分けてコストをカテゴライズすることが可能な機能となります。

今回のテーマは以上です。