SAA学習-データベース-EFSの構築
今回のテーマ:EFSの概要
主要サービスの公式資料
EFS: docs.aws.amazon.com
Amazon FSx For Windows File Server: docs.aws.amazon.com
Amazon FSx For Lustre: docs.aws.amazon.com
概要
EFS(Elastic File System)は複数のEC2インスタンスからアクセス可能な共有ストレージとなります。
ストレージシステムの概要は以下となります。
S3
- オブジェクトストレージでリージョンに設置
- HTTPによるAPI経由でアクセス
- 大容量のデータを長期保存するためのもの
EBS
EFS
特徴
シンプルかつスケーラブルで柔軟に利用できるファイルストレージとなります。 要点は以下のような項目があります。
シンプル
スケーラブル
柔軟性
- ファイルの減少に合わせて自動で拡張・縮小が可能
- 事前に容量を設定する必要不要
- 使用した分の従量課金
基本性能
何千もの同時アクセスが実現可能となります。
概要と制限事項は以下のものになります。
概要
- 100MB(バースト込み)
- ファイル名は255バイトまで
- 1ファイルの最大容量は48TB
- インスタンス当たり128ユーザーまでが同時オープン接続可能
- 何千もの同時アクセスが実現可能
制限事項
- アカウント当たりのファイルシステム数:1000
- AZごとのファイルシステムあたりのマウントターゲット:1
- ファイルシステムあたりのタグ:50
- マウントターゲットあたりのSG:5
- ファイルシステムあたりVPC数:1
- 各VPCのマウントターゲット数:400
EFSのデータ保存
EFSのデータファイルは複数AZに分散し保存されます。
EFSの設定ステップ
以下のステップでEFSの設定を行います。
1.ファイルシステムを作成
2.接続先のマウントターゲットの作成
3.セキュリティグループの作成
4.パフォーマンスモードの選択
EFSのファイルシステム
EFSの管理単位でファイルやディレクトリの保管場所となります。
1つのAWSアカウントで複数のファイルシステムを作成できます。
構造は以下のようなものになります。
EFSのマウントターゲット
EC2インスタンスからの接続先がマウントターゲットとなります。
概要は以下のようなものになります。
- VPC内のAZにある接続先
- EC2インスタンスは同じAZ内にあるマウントターゲットから接続
- 固定DNS名とIPアドレスを有している
- ファイルシステムDNS名を使用し、マウントすることで自動でIPアドレスを付与
概略図は以下のようになります。
EFSのパフォーマンスモード
汎用モードと最大I/Oモードから選択します。
概要は以下のようになります。
汎用モード
最大I/Oモード
バースト機能
ファイルストレージの負荷に対しバースト機能によりスケーラブルに対応します。 確保する要因としては以下のものがあります。
また、バースト機能により一時的に性能を向上させることが可能となります。
バーストやその他関連事項は以下となります。
バースト
- 一時的な大量トラフィックの発生やそれに伴いサーバなどの処理性能が一時的に向上
バーストスループット
クレジットシステム
cf)EC2インスタンスのt系ファミリアーも利用状況に応じて同じような管理がされます。
以下はAmazon EFSのバースト機能の概要となります。
容量に応じたバースト機能
1TB以上の容量応じて性能が向上する
最大で1GBまでバースト可能容量に応じてクレジットの累積量とスループット性能が向上
EFSクライアント
EFSをEC2インスタンスから操作する際、専用のクライアントソフトウェアを利用します。
利用するソフトウェアは以下となります。
プロビジョンスループット
バーストのスループットと異なる機能でユースケースに応じて利用します。
バーストのスループットとの比較は以下となります。
バーストのスループット
プロビジョンドスループット
ユースケース
複数のEC2インスタンスでデータを共有する際にEFSを利用します。
利用方針やシーンの概要については以下となります。
利用方針
- EBSではできない複数インスタンスからの同時アクセスが必要
- 数秒多淫いでデータ追記が必要
- フルマネージドで運用し簡易に利用
利用シーン
3つのファイルストレージ
EFS以外にもユースケースに応じたファイルストレージがあります。
種別について以下のものになります。
EFS
Amazon FSx For Windows File Server
Amazon FSx For Lustre
Amazon FSx For Windows File Server
Windows File ServerをAWSクラウド上で利用したい場合に利用するストレージとなります。
特徴やユースケースなどは以下となります。
特徴・ユースケース
- Windows File Serverのクラウド移行
- Active Directory統合など幅広い管理機能
- SMBプロトコルによりAmazon EC2、VMware Cloud on AWS、Amazon WorkSpaces、Amazon AppStream2.0インスタンスなど接続可能
- 最大数千台のコンピューティングインスタンスからのアクセス可能
アーキテクチャ構成
- ENI(AWS上で使用するNIC)経由でアクセス
- VPCセキュリティグループで制御
- 単一AZの単一サブネットを指定し構成
- 複数インスタンスでの共有や他AZ内のインスタンスからアクセス可能
- マルチAZ構成の実装可能
Amazon FSx For Lustre(ラスター)
高速コンピューティング処理を実施する分散・並列処理専用の超高性能ストレージとなります。
特徴やユースケースなどは以下となります。
特徴・ユースケース
- 多くのスーパーコンピュータに利用される分散ファイルシステム
- フルマネージド型で安全委Lustreが利用可能
- 最適容量は3600GB
- 最大数百GB/秒のスループット
- 数百万IOPSまでスケール可能
アーキテクチャ構成
- ENI/エンドポイント経由でアクセス
- セキュリティグループで制御
- 単一AZの単一サブネットを指定し構成
- Amazon S3とシームレスな統合によりデータレイク型のビックデータ処理や解析ソリューションに組み込む(イメージ図は以下になります。)
今回のテーマは以上です。