SAA学習-EC2-EBSボリューム
今回のテーマ:EBSボリューム
概要
EBSはEC2インスタンスと共に利用されるブロックストレージで、インスタンス上のワークロードなどに利用されます。
また、EC2インスタンスへのディスク拡張時に活用するケースが多いです。
EBSの種類
EBSの種類として以下のものが挙げられます。
種別名 | 概要 |
---|---|
ブロックストレージ | ・EC2にアタッチし活用するディスクサービス ・ブロック形式でデータを保存 ・高速・広帯域幅 ・例:EBS、インスタンスストア |
オブジェクトストレージ | ・安価かつ高い耐久性をもつオンラインストレージ オブジェクト形式でデータを保存 ・デフォルトで複数AZに冗長化される ・例:S3、Glacier |
ファイルストレージ | ・複数のEC2インスタンスから同時にアタッチ可能な共有ストレージ ・ファイル形式でデータを保存 ・EFS |
EC2が利用できるEBS
EC2インスタンスが利用できるEBSは以下のものが挙げられます。
種別名 | 概要 |
---|---|
インスタンスストア | ・ホストコンピュータに内蔵されたディスクでEC2と不可分のブロックレベルの物理ストレージ ・EC2の一時的なデータが保持され、EC2の停止・終了と共にデータがクリアされる ・無料 |
Elastic Block Store | ・ネットワークで接続されたブロックレベルのストレージでEC2とは独立管理 ・EC2を終了してもEBSデータは保持可能 ・SnapshotをS3に保持可能 ・別途EBS料金が必要 |
EBSの基本的な仕様
EBSの基本的な使用は以下のものになります。
- OSやアプリケーション、データの置き場所などで様々な用途で利用
- 実態はネットワーク接続型ストレージ
- 99.999%の可溶性
- サイズは1GB~16TB
- サイズと利用期間で課金
EBSの特徴
EBSの特徴として以下のものが挙げられます。
- ボリュームデータはAZ内で複数のHWにレプリケートされており、冗長化不要
- セキュリティグループによる通信制御の対象外
- データは永続的に保存
- AZをまたいで接続は不可。同じインスタンスに付け替え可能
- 2019年からプロビジョンドIOPSのみ複数インスタンスで共有は可能
EBSのボリュームタイプ
EBSのボリュームタイプは、ユースケースに応じて性能やコストの異なる4つのタイプを選択します。
なお、1種類は基本利用しないため割愛します。
種別名 | ユースケース | サイズ |
---|---|---|
汎用SSD | ・仮想デスクトップ ・低レイテンシーを要求するアプリ ・小~中規模のデータベース ・開発環境 |
1GB~16TB |
プロビジョンドIOPS | ・高いI/O性能に依存するNoSQLやアプリ ・10,000IOPSや160MB/s超のワークロードや大規模DB ・Nitroシステム、AmazonEC2インスタンス、EBS最適化インスタンスタイプで高速化 |
4GB~16TB |
- HDD
種別名 | ユースケース | サイズ |
---|---|---|
スループット最適化HDD | ・ビックデータ処理 ・DWH ・大規模なETL処理やログ分析 ルートボリュームには利用不可 |
500GB~16TB |
コールドHDD | ・ログデータなどアクセス頻度が低いデータ ・バックアップやアーカイブ ・ルートボリュームには利用不可 |
500GB~16TB |
スナップショットの特徴
EBSのバックアップはスナップショットを利用します。
- スナップショットでバックアップ
- スナップショットからEBSを復元する際は別AZにも可能
- スナップショットはS3に保存される
- スナップショットの2世代目以降は増分データを保存する増分バックアップ(1世代目を削除しても復元は可能)
- スナップショット作成時にブロックレベルで圧縮し、保管するため圧縮後の容量に応じて課金
- スナップショット作成時でもEBSは利用可能
スナップショットの管理
スナップショットの作成時は静止点が推奨ですが、いつでも実行可能でEBS操作に影響を与えません。
また、DLMにより取得期間を設定可能です。
なお、スナップショットを静止点での取得推奨である理由は以下のものが挙げられます。
- ソフトウェアの機能を利用
- ファイルシステムの機能を利用
- バックアップソフトウェアの機能を利用
- アプリケーションの停止
- ファイルシステムのアンマウント
- 保持期間や世代数は無制限
- 世代管理が必要な場合、AWS CLIやAPIなどで自動化する
- DLMを利用しスナップショット取得をスケジューリング可能
スナップショットの共有
スナップショットを共有し利用する用途は以下のものが挙げられます。
- スナップショットはリージョン間を跨いで利用可能
- 権限を変更することで、他のアカウントに移譲することが可能
スナップショットとAMI
AMIはOS設定イメージであり、Snapshotはストレージのバックアップとなります。
実際の手順
- マネージドコンソール-EC2-Elastic Block Store-ボリュームを選択し、ボリュームの作成をクリック
- ボリュームのタイプ、サイズ、AZを選択し、ボリュームの作成をクリック
- 作成されたボリュームを確認する(availableが存在中で、in-useが利用中のステータスとなります。)
- EC2へ追加ディスクを付与する場合、付与するボリュームを選択し、アクション-ボリュームのアタッチをクリック
今回のテーマは以上です。